貧乏お嬢様と執事君!


「あらあら。あなた達はここら辺の学校の人かしら?」


優しげに眼を細めるおばさんに、当然のように鷹司が答えた。


「はい!ここら辺の学園です!」


学校名は言わないのがおしゃれなの!と後で言っていたが、ここらへんで学園といったら一つしかないのではないか。


それに気づくことなくおばさんたちはさらに目を三日月形にし


「最近の若い子は熱心ねぇ。みずからお掃除するなんて」


「感心するわぁ」


「当然です!自分たちの街をきれいにするのは当たり前です!」


よくもまぁノリでここまで優等生発言できるものだ。


優等生だから仕方がないが。


< 29 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop