貧乏お嬢様と執事君!
「あらあら。あなた達はここら辺の学校の人かしら?」
優しげに眼を細めるおばさんに、当然のように鷹司が答えた。
「はい!ここら辺の学園です!」
学校名は言わないのがおしゃれなの!と後で言っていたが、ここらへんで学園といったら一つしかないのではないか。
それに気づくことなくおばさんたちはさらに目を三日月形にし
「最近の若い子は熱心ねぇ。みずからお掃除するなんて」
「感心するわぁ」
「当然です!自分たちの街をきれいにするのは当たり前です!」
よくもまぁノリでここまで優等生発言できるものだ。
優等生だから仕方がないが。