貧乏お嬢様と執事君!


「鷹司さんはいるかい?」


井筒は直接鷹司の教室へといった。


ざわっとクラスメイトが騒ぐのを気にせず、井筒は教室内を見回す。


パッとそこだけ光を放っているように井筒には見えた。


鷹司はいきなり自分の名を呼ばれたので目を丸くしていた。


「何の用?」


小首を傾げるその仕草も愛らしいものである。


「鷹司さんは新婚旅行はどこに行きたい?」


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