俺と本気と恋心

「ここが右心房…で、右心室に行って…肺に行って…」

「肺に行くの?え?肺の中って空気が入ってるんじゃないの?」

「えっとね?肺って言うのはね…」


現在、ここは俺の部屋
テーブルには生物の教科書

で、遥の隣には萌乃がいる

生物が苦手な俺に代わり、萌乃が遥に勉強を教えている


「ごめんね?萌乃ちゃん…俺の勉強に付き合わせて…」


俺にはそんな労いの言葉ないのに…


「ううん、いいの!休みの日に朔ちゃんに会える口実になったし!」


遥からの労いの言葉は無いけど…
萌乃の嬉しい言葉に免じて許してやる

萌乃に感謝するんだな



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