俺と本気と恋心
「いやぁぁあ!!」
「みぎゃぁぁああ!!」
「ひぃやぁぁあああ!!」
「……も、萌乃?俺の腕が鬱血する…」
お化け屋敷の中に萌乃の叫びが響く
そして、響く度に俺の腕に抱きつく萌乃の腕に力が入る
「怖い、怖い怖いよぉぉおお!」
怖がる萌乃に俺の声は届いてない
更にキツく締まる腕
目を閉じてるのに…
何にそんなにビビってるの?
あ、もしかして音?
「萌乃…落ち着けって。大丈夫だから。俺が居るでしょ?」
ビビってる萌乃の頭を優しく撫でてみる
すると、少しだけ緩くなった
「…腕じゃ不安。怖い。…抱きつきたい」
恐怖で潤んだ瞳で俺を見ながら萌乃が言った
"抱きつきたい"だって
勿論、大歓迎
「いいよ、はい」
俺が抱きつき易いように腕を広げると、飛び込んで来た萌乃
俺の腰にしっかり抱きついている
密着度…ヤバい…
ニヤける…