トルコの蕾




絵美は思う。



大切な人を信じることは難しい。



大切であれば大切である程、失うことが怖くて疑ったり探ったり、不安に思うことがある。



けれど、それは好きだから、愛しているからこそ不安なのだということ。



こんな風に、指輪やアクセサリーで愛情を形にしてもらうことで少しは不安な気持ちも紛れるけれど、愛する人を失いたくないという気持ちにはキリがない。



だからこそ、抱き締め合ったりたくさん言葉を交わすことが不可欠なのだ。



正樹の心の中を覗くことは出来ないから、彼の言葉を信じること。



自分に自信を持つこと。



彼を想う気持ちに自信を持つこと。



それが一番大切なことなのかもしれないと。




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