甘い旋律で狂わせて
その胸に刻まれた傷跡を

そっと撫でようとした。



なぜだかわからないけれど

無性に撫でたくなった。



だけど、そんなあたしの手を


あなたは触れないでというように

そっととって



顔を見上げれたけれど

優しくほほ笑んでくれたから


あたしはそれ以上触れようとしなかった。



触れられなかった。
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