短編集~The Lovers WITHOUT Love Words~

「今年で結成10周年なんですよ、まぁ色々ありましたね」

思いがけず、お客さんが拍手してくれた。

「おおきに、おおきに。まぁ有難いですねぇ、うちらの10周年、お客さんがこうして祝福してくださって。ねぇあんた、あんた!」

「なんやねん」

「10周年やで。記念になんかくれんの?ほら、よく言うやないか、『スイート・テン』ナントカってなぁ」

私が、指をちらちら見て催促した。

「あぁ!スイート・ポテトか?お前、相変わらず食い意地張っとんなあ」

「違うわ!『スイート・テン・ダイヤモンド』じゃ」

「え?『滑っとんねん・大したもんじゃ』?」

「誰が滑っとんねん!」


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