初恋と運命の恋
新任としての仕事と出会い

職員室に続く道

自分には恋愛なんて必要なくて恋をしたところでいいことなんてきっとないってわかってまで好きになんてなる気はなかった。
テレビやドラマなんて絵空事でましてや少女漫画のように恋に落ちるなんて……ばかげている。
まさかそんな考え方を変える出会いが待っているなんてこの頃の俺は知らなくて女性を信じることができなかった。
ましてや俺に対する評価なんて見た目からで中身を見てくれる相手に出会うことなんてなかったから告白なんて信じられなかった。
そんな人間不信な人見知りの激しい神山蒼(カミヤマソウ)は今日から保健の先生として母校に勤務することになった。
一人暮らしを始めていつものようにコーヒーとお菓子を持って住み慣れた祖父母の家を離れて母親は男を作り家を出ていき父は社長をしている。
職員室でつまらない教頭の長話をききながら大学時代からの友人の七瀬真樹菜(ナナセマキナ)の隣の席でコーヒーを飲みながらきいていた。



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