夢宙〜私の初恋物語〜
「美羽ー!おはよー!」

拓己は、妹には弱い。

「やだもん。みう、かなちゃんがすきなの。たくみ、きらいなの」

あぁ・・・拓己ったら嫌われちゃったね。ドンマイ!しかも、呼び捨てだし(笑)
「美羽、華夏は悪い子だぞ?」

「わるいこじゃないよ。かなちゃん、やさしくていいこなのよ?」

そう言って私の頭を撫でてきた。ほんと、小さい子って癒されるよなぁ。

「じゃあ、私のことを誉めてくれる優しい美羽ちゃんは、朝ご飯食べよっか?」
「うん!」

そして私は、7時40分に家を出た。でもってなぜか、拓己まで着いてきた。

「なんで着いてくるのよ!ばか!」

「俺もこっち方面なんだっつーの!!」

あ・・・そうだ。あたしら中興一貫なんだった・・・・。

「そ、そんでも、時間ずらせばいいじゃない」

「めんどくせー」

は?めんどくせーだと?はぁ、これだから最近の若者はダメなんだよなぁ。(1つ下なだけです)

「あっ!華夏!」

「げっ」

やってきた。あいつが・・・そう。奏芽だ。

「華夏、おはよ・・・・って、そいつ誰?」

「あぁ、おと」

「拓己です。そうゆうあなたは?」

え・・・

「相模奏芽。ついでに、華夏の彼氏」

は?彼氏ですと?!冗談じゃない。

「彼氏?随分とチャラチャラしてるけど、それで華夏に釣り合うとでも?」

「一応、勉強は学年トップ5には入っていますが?」
えっ?!そうだったの?てゆうか、なぜか2人の間に火花がチラチラと見えるのは、私だけなのでしょうかね・・・?

「へぇ。やるじゃん。今日はこんぐらいで許してやるよ」

そう言って拓己は行ってしまった。

「って、たくっ?!」

虚しくも、私の声はふさがれてしまった。

あれ?なんでだ?

「もう、なんなの?」

いやいや、私のがなんなの?だよ。だって、抱き締められちゃってるんだもの。
「アイツ、華夏と一緒に住んでるの?」

「ぇ?まぁ、義理の弟だから当たり前じゃないの?」
「やだ」

「私のがヤダわ!はーなーせー!」

「やだ」

ぶちっ。

もう怒ったわぁ。

「えいや」

私は、やつの急所を蹴ってやった。ついでに、奏芽はうずくまった。

「へっへっーん。女には勝ち目が無いとでも思ったかぁ!!バァーカ!」

「あ゛?」

こ、怖っ!

こ、こーゆーときは・・・
「逃げるが勝ちだぁ!!」
全力疾走ーー!!

私は、後ろも見ずに走り続けた。
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