先生とわたし



数日後の昼休み。


智輝と高野と柏倉を呼んで、これからについての話し合いをした。


「改まって、何だよ。」

高野と柏倉も、不思議そうにしている。


「まぁ、あれだ。新キャプテンとこれからの部活について、ちゃんと決めないといけないと思って。」


「キャプテンねぇ…。今のところの候補は、滝口だったよな?」


「あぁ。でも今のアイツはまだ無理があるかもしれないって、前の部活で高野と話してたんだ。」


別に、全部が悪い訳ではない。
ただ、あのサッカー部を上手く引っ張って行けるかが、心配。



「千華、そんな話してたの!?」

「ちょっとだけね…。」


「で、高野から、個別メニューのトレーニングをしたらどうかって提案されたんだけど…。もちろん、新キャプテンを正式に決めるための。」


「ダメ、かなぁ…?」


後から話してみる。とか前、高野に言ったけど、高野の家族に早くもバレたし、その日に夕飯をご馳走にまでなったし…。


単にいえば、

部活どころじゃなかった。


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