先生とわたし
「それって、前に俺たちも考えたけど、断念したんだよな。」
「あぁ。あの時は、人数的に無理があったからな…。」
実は、半年前あたりから考えてはいた。
でも、俺たち指導者2人で、40人弱のレベルがバラバラな部員たちを別々に指導するには、無理があった。
でも今は、高野と柏倉がいる。
できれば、4人で協力して、部員たちを少しでも上の大会に連れて行ってやりたい。
「私たちも手伝うから、やったみようよ!!」
「そうだな。」
「うん♪」
智輝と柏倉も、賛成してくれた。
「じゃあ、グループ分けとかは、俺がやっておくから、今日の部活は、智輝に任せる。」
「おぅ。」
「あっ、高野だけ借りてもいいか?」
「「どーぞどーぞ!!」」
智輝と柏倉は、即答で許してくれた。
高野は、その2人に驚いていたみたいだった。
「じゃあ、高野。放課後、職員室に来て。」
「分かった♪」
2人を教室へ帰し、職員室に戻った。
空き時間中に、少しだけ進めておこう。