先生とわたし
「お邪魔します…。」
さっきとは違う空気が流れている。
「…お父さん。色々とお世話になっている、古河さん。」
「初めまして。古河祐輔と申します。千華さんが通っている学校で、教師をしています。千華さんとのお付き合いを認めて下さい。」
バシャッ…
「お、お父さん!?」
「…いいんだ。」
祐チャンは、お茶をかけられても尚、頭を下げたまま。
「…帰ってくれ。」
「許しを貰うまで、帰りません。」
祐チャン…。
「教師とは恋愛しちゃいけないの!?」
ただ、私が好きになった人の職業が教師だっただけで、自分から出会いを求めた訳でもない。
「…祐輔くんと言ったかな?」
「はい。」
「もしも。の事は考えてあるのか?」
「はい。その時は、自分が責任をとります。」
責任って…。
教師を辞めるって事!?
「…そうか。そこまで考えているなら、認めてやってもいいだろう。」
「「ありがとうございます。」 」
「お茶かけたすまなかった。千華、向こうで拭いてきてあげなさい。」
「うん。祐チャン、来て。」
「失礼します。」