先生とわたし





「怖かった…。」


洗面所に行ってを戸を閉めるや否や、祐チャンが抱きついてきた。


「ありがとね♪」


髪の毛に付いたお茶を洗い流し、タオルで拭いてあげた。


「ジャケット、どうしよっか…。」


ジャケットにも少しだけ、お茶が付いちゃってる。


「これくらいなら、大丈夫。家に帰ったらすぐに洗濯するから、気にすんな。」

「うん♪お父さん待ってるだろうから、戻ろっか。」

「だな。」









「千華、上からお姉ちゃんと篤紀(アツノリ)君呼んで来て。先生は居づらいだろうけど、お父さんのところで待ってて。何か、大事な話があるみたいだから。」

廊下でお母さんに言われた。


「わかった。」
「分かりました。」

大事な話って、何だろう…。



トントン…

……

「はい。千華、何かした?」

「邪魔しちゃったなら、ごめん。お父さんが話あるっていうから、二人も来てだって。」

「…わかった。あっくん行こっ。」

「うん。」



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