先生とわたし
………
お昼を食べ終え、早速準備を始めた。
「ね、お姉ちゃん?」
「うん?」
「どのくらい経ったら、あっくんから名前で呼んで貰ってるの?」
「え。付き合い始めたらすぐだけど。何かしたの?」
やっぱり普通は、付き合い始めたらすぐに、呼び捨てで呼んでくれるんだ…。
「祐チャンがさ、いつまでも呼んでくれなくて…。で、琴音に言ったら、催促しな。って…。」
「そっか…。1か月は経ったんだもんね…。さりげなく言ってみたら?」
「うん…。」
「ほら、泣くと目腫れて、祐チャンに会えなくなっちゃうよ。」
相当、自分では気づかないうちに、悩んでいたみたい。
…………
「はい。できた。」
「ありがとう♪」
髪型は軽く巻いて、サイドアップにしてくれた。
「あとは、顔ね。普段メイクしてないから、祐チャンをビックリさせようね。」
「うん♪」
学校にも、休みの日も、素っぴんだった。
それに、自分のメイク道具すら揃ってないし、あまり知識がないから、祐チャンと付き合う以前から、メイクはほとんどしてなかった。
……
お姉ちゃんは、ナチュラルに仕上げてくれた。
「よし、OK!」
「ありがとう♪」
お姉ちゃんも私と同じ髪型にした。