先生とわたし
「こんにちは。」
「こんにちは。こちらに座って下さい。」
「ありがとう。」
緑茶と、ちょっとしたお茶菓子を出した。
「今日はわざわざありがとうございました。足崩して、楽にして下さい。」
「ありがとう。で、早速。いつから付き合い始めたんだ?」
いきなり過ぎる(汗)
「修学旅行の時からです。」
「へぇ~。聞いた話だけど、柏倉がバスで騒いで居たのは、もしかして…。」
大木、話したな。
「はい…。周りにバレないか、ハラハラしてました。」
「教師にはバレてもいいけど、生徒にはバレないのは、大変か?」
「良い所と悪い所、半々くらいですかね。教師に知られて居れば付き合いは楽になるんですけど、気を使う感じで…。生徒に知れると、即校外に知れ渡る危険があって…。でも、黙っていたら、聞きたくない愚痴を聞かされることもあるかもしれない…。って俺は思います。」
祐チャン、そんな事思っていたんだ…。
「そうなんだよな…。高野は、もちろんあの四人の事知ってるんだよな?」
「はい…。やっぱり、知ってはダメでしたか?」
でも、あの二人にバレないでは居れなかったと思う。
「うーん…。出来れば知られずに卒業して欲しかったけど、三人とも同じクラスなんだから、今回ばかりは仕方ない。」
「偶然にも、程がありますよね。」
ほんと。
でも、一緒である意味助かってる。