先生とわたし
急いで部活に行くと、2つ目の練習が終わろうとしていた。
「遅くなりました。」
石黒先生に今来た事を告げた。
「ん。そうだ、キーパー頼んでいいか?」
「はい。」
「じゃあ緑の方に入って。」
「分かりました。」
琴音も相手チームで出るんだ。
祐チャンは今日も記録書いてるみたいだし。
………
……
…
私だって祐チャンには我慢とかしない普通の恋愛をして欲しいって思うけど、それで別れるとかは考えられない。
でも成績が…。
祐チャンもお父さんを説得してくれたんだから、現役でY大に行きたい。
この事祐チャンに言ったら、成績を取れって言うはず。
どうすればいいんだろう…。
正直、ゲームなんて今はどうでもいい。
「千華、ぼうっとしてんな!!」
ビクッ。
石黒先生に注意された。
てか、石黒先生から千華って初めて呼ばれたような…。
まぁどうでもいいや。
……
ピピー
「お疲れ。これから暫くの間休部になる。」
えっ、初耳…。
それも、いきなりすぎる…。
「まだ先だけど3月に期末テストあるだろ。だから勉強してちゃんと進級する事。」
「もちろん自主トレはしてもいい。あと勉強で解らない所は教えるから、いつでも聞きに来い。じゃあ解散。」
テスト…。
前よりはだいぶ点数は取れると思う。
でも、いくらいい点数を取っても、祐チャンと別れなかったら進級出来ない。
ちゃんと進級する事。
って、祐チャン言ってたし…。
恋愛を取って留年なんかしたら、それこそ別れさせられると思う。
でも、今祐チャンと別れるとかは出来ない。
どうすればいいんだろう…。