スピリット・オヴ・サマー
 うわずる「憧子」の声が途切れ、憲治はそれでも沈黙を続けた。
「…おらぁ、イイ…。何されでも…、」
 「憧子」は震える声で憲治に呼びかけた。憲治は「憧子」の白い首筋の産毛にくちづけながら、その先の、ブラウスの襟から覗く胸元の影を見つめてる。
 その先になら、今すぐに行けるだろう。簡単だ。「憧子」の胸に触れている手を、このままブラウスのボタンにかければいい。そして、その中に指を滑り込ませればいい。小さいながらも、柔らかで、暖かな乳房に直接触れられる。
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