Honey×Kiss*幼なじみは王子さま

最後のキス


ううっ……。目が赤いです。



放課後。靴箱でスリッパからローファーに履き変える。


靴箱の前にある大きな鏡の前で自分の顔を見て撃沈。


どう見ても泣いていたと、誰からもわかってしまいそうな顔です。



「遅い。早くしろ」



玄関を出たすぐの所で不機嫌な楓くんがしかめっつらで私を見る。


さっきはとっても優しかったのに……。


そんなことをふわふわ考えながら慌てて駆け寄ると足が躓いて、ふいに前へ体が落ちそうに…。



「わっ」



と思いきや楓くんが、ガシッと支えてくれたおかげで顔面ダイブは免れました。


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