Honey×Kiss*幼なじみは王子さま

「突っ立ってないでさっさと行くぞ」

「……」



言われるまま目的地へと足を歩ませる。


夕方の風は夏とは思えないほど肌寒くて身震いを思えるほど。



本当にこのままでいいんでしょうか??

なんだか…嫌なことになりそうです。



「…さっき何考えてた??」

「え、と…その…。梓くんも一緒にいたら楽しいだろうなって」



ふにゃっと笑ってみせたが楓くんは興味なさそうに視線を寄せる。



「ふーん」



私の言葉を聞くと一言だけ返し気分悪そうな顔を見せた。



はうっ…。

私…何か怒らせること、したんでしょうか…?


< 98 / 208 >

この作品をシェア

pagetop