【完結】君が教えてくれたコト


エレベーターを降りてずんずん進む。


「穂高」

「何!?」

「部屋の場所反対だけど」

「え…」

「こっちでしょ?そんな頑張らなくていいから、ほら行くよ」


穴があったら入りたいです…。

高野に手を引かれて王室の様な部屋に到着した。

俺はソファに腰を降ろした。


「あー服グッショリ…気持ち悪…」

「あの!高野さん!シャワー浴びてきなよ」

「穂高、先に入りなよ。上半身裸で歩いて体冷えたでしょ」

「全然冷えてない!高野が先に!」


お互い譲らなかった。


「い、一緒に入る?」


俺は思いきった事を言ってみた。

多分、また馬鹿とか言われるだろうけど…少しでもこの緊張感が和らぐと思った。


「いいよ…」

「ですよね〜!この馬鹿は放っておいて高野はシャワー浴びに…って!今なんと!?」

「いいよって言ってんの!私、後から入るから先に行って」


ぐいぐいと風呂場に押されてしまった。


もう後戻り出来ない!?


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