アザレア
“私”を選んで生まれて来てくれたから。
愛している人との間に授かった子だから。

新たなる命の誕生に、協力や、祝福をしてくれる人がいるからに違いない。


「大変なのはこれからよ。頑張ってね、お母さん」

「……はい」

嬉しい――けれど、恥ずかしい。

呼ばれた名称にくすぐったさを感じつつ、私は彼が待つロビーへと向かう事にした。







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