LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



―――――………。



歩は眩い光で目が覚めた。


朝日がカーテンの隙間から射し込んでいる。


隣を見ると穏やかな顔で眠っている先生がいた。


規則正しい一定なリズムで寝息が聞こえる。


「あたし……先生と」


恥ずかしさが込み上げ、寝返りをうち、横を向く。


すると寝息が聞こえなくなった。


その瞬間、もぞっとした感触が身体を襲う。


「……ひゃん!」


くすぐったくて変な声が出てしまった。歩が振り向くと、先生の声が聞こえた。


「………歩 おはよ。」


と目覚めるなり歩を抱き締めていた。


「せんせ………」


不意討ちでこそばゆい。


< 126 / 289 >

この作品をシェア

pagetop