ｽｷなｷﾓﾁ
再会
今、隣にいる人は付き合って３ヶ月の恋人。

今いる場所は彼の部屋。

二人でいるけど、何かをするわけでもなく…ただ一緒にいる。
それが今の不満。

『どうせ一緒にいるなら相手してほしいんだけど。』

心の中でそう思いつつ、声には出さない。

何で声に出さないかって…？？
前にそう言ったら「意味分からん。」って言われたから。

一緒にいるのに相手をしてもらえないのって、逆に淋しいんだけどな…。

だけど、仕方ない。
だって、この人はこういう人だから。

なんで付き合って３ヶ月でそんなに知ってるように話すかっていうと、実は…小・中学校が一緒だった幼なじみっていうのかな。
幼なじみって言える程すごく仲が良かったってわけじゃないけど、小学生の時には家に遊びに来てたし、家も車で５分かからないくらいの距離にあるし、中学生の時には同じ塾にも通ってたから…幼なじみって言えなくもないかな？？

だから、根本の性格は知っているってわけ。

ちなみに、中学生の時の好きな人だったり。振られて諦めたけどね。

高校は別々。私も彼も携帯を持ったのは高校に入ってから。
連絡手段は無かったし、はっきり言うと連絡とろうとも思ってなかったしね。

そんな私達がどうして恋人っていう関係になったか。
再会はつい５ヶ月前の暑さの残る９月半ば。
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表紙・目次

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