死への救急搬送

私はマシュと言う名の娘と同等の猫を失ってから死ぬのが怖くなくなりました。

そして今、家内が召されて思い残すことも無くなりました。

ただ残されている家族が心配ですが、それ以外はすべて無くなりました。

いつ死んでもいい身です。

そういう意味では家族さえ大丈夫である確信が持てたなら、いつ身を捨ててもよいのです。




精神科の先生も裁判は長期に及び苦しく、私自身の心身が心配だと案じてくださりました。

しかし私はどうせいつ死んでもかまいませんし誰かが彼らを更生しなければ庶民が騙され被害を受けるのです。

私が手を引くと次に泣く人が出てきます。

事故は対策をとらねば必ず再発するのです。

私は今までの経験で身をもって知っています。

私がサラリーマンの時代に現場の社員が数針縫うけがを負い、たいした傷ではないと対策をとらなかったばかりに死亡事故に繋がってしまったことがあったのです。

人にはミスもあります。

対策を立て発生したミスの再発を防ぐのが人間です。

我が家の猫ちゃんでも一度ストーブに触れ火傷をすると二度と同じ過ちをしませんでした。



ところがM市救急隊は自分たちが犯した搬送事故の過失を葬ろうとしています。
< 162 / 277 >

この作品をシェア

pagetop