死への救急搬送


「遅かったなぁ」


「うん、水腎症や言われて手術して取り除くことになったから帰りに叔母さんに保証人の判をもらいに寄っててん」


「手術はいつ」


「いつものようにベッドが空き次第入院するように連絡があるから、いつからか分からんけど来週くらいでない」

香川R病院は常に混んでいて、今までもよほど緊急を必要とする場合以外はベッドや手術予定が空き次第、突然前日に入院してくださいと連絡がきていました。





翌日とりあえずいつ連絡があっても困らないように入院準備だけはしておきショッピングモールへ買い物や食事に出かけますが、家内は少ししんどうそうで途中

「ちょっと待って」

「ちょっとだけ休ませて」

などと言い、時々休みながら歩きます。





数日後R病院の内科の診察があり、血液の状態が悪くすぐには手術を行えないと診断され、まず内科に入院して輸血や血液透析を行い体力を回復させてから水腎症になっている移植腎臓の摘出手術をすることに決まりました。





二日後R病院より連絡があり、その翌日から内科へ入院しました。
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