死への救急搬送
内科へ入院してからは首に緊急の管を通し血液透析を行い輸血も同時進行で行います。
血液透析は二日に一度ですが、輸血は血液状態を検査しながらになります。
しかし血液状態がなかなか良くならず回復しません。
結局かなりな量の輸血を行いました。
全身状態の回復が遅れたので手術の予定日が、どんどん先延ばしになります。
入院したのは2月4日でしたが一週間が過ぎ、二週間が過ぎてゆきます。
そしてやっと手術日が確定し2月22日になりました。
「ちょうど猫の日やな」
「猫が好きでかわいがっていたから猫の恩返しで手術は成功するわ」
「これで元気になれるわ」
私は毎日病院へ着替えや新聞や差し入れを持って行きましたが、手術日が決まった日にそう話しかけました。
家内はカレンダーを見ながら
「そっか・・・三匹とも元気?」
「元気やで、それに最近マシュの明かりが灯ってるで」
「ふ~ん、私に道に迷うなって言ってくれているんやろか」
「天国のマシュに会いたい」に書いていますが、マシュの灯は不思議なことに壊れて一度も点いたことのなかったソーラー式の灯篭がマシュの死後何かあると点灯しはじめたのです。