You and I



…それはあまりに突然の出来事だった。




その日は
前日の大雪もあり
辺り一面、真っ白で。

何年も暮らして来た町なのに
まるで別の町に居るような、そんな雪景色の日。



「なぁたん!ゆき、すごーいー!」

「…お前、この寒い中よく雪に触れられるな。」



そんな大雪にもめげず
いつもの通学路を歩く僕と樹里。



樹里はいつも以上に元気だった。





「なぁ、今日病院だろ?」

「んー?」


聞こえなかったのか
樹里が僕の元へ駆け寄ってくる。




「…ぷっ。お前、雪まみれ。」

「樹里、雪だるまー!」



きゃっきゃと雪に喜ぶ樹里に再び同じ質問を投げた。


「今日、病院だろ?」

「うん、そうだよー。」



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