大好きだった人
「あ、あれクラス表じゃない!?」

校門をぬけると、体育館前にクラス表が張られている。


「え~・・・と、私は・・・っと。
 4組だ。沙依1組だよ。」

「え!?ホント?」

涼子より背が低い沙依は、人が多すぎてクラス表が見えない。

「クラス違ったね・・・」

「うん、残念。」

沙依と涼子は沈んだ気持ちで自分たちの教室に向かった。



―ガラガラ

うわ~・・・知ってる人居ないし。

教室の前で涼子と別れた沙依は教室に入り

決められている自分の席に腰をかけ教室を見渡す。

まだ同じ小学校の人は来ていないようで、

他の小学校から来た知らない子ばっかりである。


涼子居ないと不安だな・・・
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