蒼天、見上げて。

いつの間にか他人と優劣を付けられていた。


いつからだっけ、


いつからだっけ。



どちらかというと『劣』のほう。

自分が優れていないことなんて、自分の能力の限界なんて、とうに見えてしまっていた。


モットベンキョウヲガンバラナイト、イイダイガクヘハ、ハイレナインダヨ。


かたことかたこと。


今日も私の耳をぐるぐるする。


かしかまし。


ぶっちゃけ、大学なんてどうでもいいです。


イイ大学にいって、そこそこの企業に就職して、そこそこの収入を得て、幸せな家庭を作る。


ああなんて、幸せな。


ああなんて、ツマラナイ。



それでも、私はこの狭い箱庭から抜け出す勇気は持てない。


『それなり』の人生が目に見えて、目眩がするよ。


下を見て笑う、どこかで他人を馬鹿にした、この腐った神経の箱庭から、抜け出すことはできない。


どこかで疑問を持って、


それでも、


ここから抜け出す勇気は持てない、



どれが最上ですか。

立派ってなんですか。

教えてください。




どうすれば、楽しく生きれますか。


どうすれば、幸せに生きれますか。


どうすれば、涙を流さないでいれますか。




抜け出せない、


ずっと、


抜け出せない、



そのまま、



箱庭の小さな雑草は、


深く根を張った雑草は、


飛び立てない空を見上げて、




ただ、



枯れて、


朽ちて、


朽ちて、



土となる。







*蒼天、見上げて*
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