蜜色オフィス
ぐっと、胸ぐらを掴んでる手に力を入れた宮坂が、沖田さんを見据える。
こんな宮坂、見た事がなくて戸惑う。
「最初から傷つけるのが目的だったなら許さない」
声を張り上げてないけど、迫力があった。
沖田さんも、少しひるんだ顔をしていたけど……。
それを誤魔化すみたいにつまらなそうに笑ってから、宮坂の手を振り払う。
「俺が芽衣に声をかけた理由なんか、決まってんだろ。
おまえのお気に入りを横からとってやろうと思っただけ」
ロビーにいる人からの視線を集めながら、沖田さんが続ける。
「おまえが気に入らないから手出したんだよ。
おまえ、どんなイヤミ言っても涼しい顔してやがるから間接攻撃にしようかと思って」