蜜色オフィス


沖田さんが言ってる事がよく分からない。
宮坂と沖田さんには、会社以外の繋がりがあるの……?

もしあるとしたら。
沖田さんは明らかに宮坂を嫌ってるし、複雑そうだけど……。

隣を見上げると、宮坂は焦る様子もなく、平然として沖田さんを見てた。


「宮坂……?」


どういう意味?
そんなニュアンスで聞くと、私に視線を落とした宮坂が、じっと見てから何も言わずに目を逸らす。

そして、沖田さんから手を離した。


「でも、丁度よかったよ。
芽衣、ガンガン押したら断われないタイプだから、すぐやれると思ったのに全然させてくれないし。
正直、面倒くさくなってたんだよな」


Yシャツの襟を直しながら、沖田さんが笑う。


「たいした身体してないくせに、もったいぶるとか。
すげー勘違い女だし」


バカにしてるような笑い方で。



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