青空ライン *second story*
「良かった。どっか行った訳じゃなくて…」
そう言って優はあたしの隣に来てあたしを抱き締めた。
普通の人なら怒るよね?
「心配かけんじゃねぇよ!いるならちゃんと返事しろ!」的な。
あたしは「ごめんね」と謝った。
「別に杏が謝る必要ないよ、それよりそれどうしたの?」
「あっ、これね?たまたま引き出し開けたら出てきて、持っていって優のことをびっくりさせようと思って」
と言うと、優がいきなり笑い出した。
あたし何か変なこと言ったかな?