桜花
~花開くまで~
1
―今日は温かい日になりそうです。―
TVから流れる天気予報の妙に明るい声が聴こえる。
テーブルの上のホットコーヒーは、湯気と共に心地よい香りがする。
トーストを半分くらい食べて、残りを皿の端に置いた。
「いってくるね!」
あたしは、笑顔でキッチンに声をかける。
そして、鞄を持って勢いよく、玄関を飛び出した。
7:54分発の快速電車。
この時間に
「彼」
が乗る。
150cmしかないあたしは、吊り革にも届かない。
だけど、2番目の駅なので、なんとか座ることが出来る。
4つめの駅まで。
鞄からイヤホンを取り出して、大好きなREILAの曲を聴く。
あたしの名前は、小山 凛。
150cmしかないけど、これでも高校1年生。
都内の女子高に通う15歳です。
―×××えき~―
変な車掌の声にあたしは急いでイヤホンをしまった。
そして、入り口をジーっと見つめる。
違う。
違う。
あっ
・・・彼だ。
TVから流れる天気予報の妙に明るい声が聴こえる。
テーブルの上のホットコーヒーは、湯気と共に心地よい香りがする。
トーストを半分くらい食べて、残りを皿の端に置いた。
「いってくるね!」
あたしは、笑顔でキッチンに声をかける。
そして、鞄を持って勢いよく、玄関を飛び出した。
7:54分発の快速電車。
この時間に
「彼」
が乗る。
150cmしかないあたしは、吊り革にも届かない。
だけど、2番目の駅なので、なんとか座ることが出来る。
4つめの駅まで。
鞄からイヤホンを取り出して、大好きなREILAの曲を聴く。
あたしの名前は、小山 凛。
150cmしかないけど、これでも高校1年生。
都内の女子高に通う15歳です。
―×××えき~―
変な車掌の声にあたしは急いでイヤホンをしまった。
そして、入り口をジーっと見つめる。
違う。
違う。
あっ
・・・彼だ。