薄紅空
「さ、左様でございますか・・・。」
そこまで言われれば、里長も言うことは何もない。
そんな里長に、月都の宮はしっかりと頷くと、露に顔を向ける。
「すまぬな。そなたの母上にもさきほど挨拶をした。独り娘をいきなりも奪うことに申し訳なく思っておる。」
「しかし、私が必ずやそなたを幸せにする。着いてきてくれ。」
露は、まっすぐに月都の宮を見つめた。
それから、深々と頭を下げる。
「月都の宮様のお言葉のままに。」