天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
「では、失礼します」

入り口前で一礼して、渉は生徒指導室を退室する。

誰もいない廊下を、黒マントをなびかせつつ歩む渉。

比較的近代的な校舎の天神学園の中では、その一昔前の学生風…といっても事実学生だが…の姿は異様ですらある。

昼休みの、生徒達がごった返す校内では自然と目を惹くほどだ。

が、現在は授業中。

校内は静まり返り、遠く校庭から、体育の授業を受ける生徒達の声が聞こえる程度。

そんな静寂の廊下で。

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