私の子猫くん

「……あれって、キス?」






杏が彼の胸の中でキスをしている。






……どうして?






やっぱり、時々彼と会ってたの?






ねぇ、杏。






僕は杏の一番になれなかったのかな……?







次の瞬間、僕は走り出していた。







二人に気づかれないように。その場から逃げだした。






「にゃあ~!」






猫が虚しく僕のことを見て鳴いていた。


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