私の子猫くん
「遅くなりました。」




それからしばらくして戻ってきた杏は、黒いエプロンをしていて、とてもかわいらしかった。





「コウ、しばらくここでおとなしくしててくれる?」





「……うん!」





僕はこの胸の痛みの正体が何なのか分からないまま、笑顔でうなずいた。






「すぐだからね。」





こうやって杏が僕の頭を撫でてくれる。それだけで、どんなことも幸せに変わるんだ。






「すいません、3人なんだけど。」





「はい!いらっしゃいませ~。」






僕はずっと杏のことを見てた。





ねぇ、杏。僕はまだまだ人間のことも知らないし、杏のことも知らない。





でもね、僕頑張るから。こうやって、一つずつ杏のことを知っていくから。






大好きだよ。杏。

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