地味女が巻き込まれました。【上完】【修正中】
「そうか・・もしかしたら、境遇が似ているから俺は惹かれたのかもしれないな・・。」
ニコッと私に微笑むと私の頬をそっと撫でた。
何か落ち着く・・・。
境遇が似ている人といるとこんなにも気持ちは落ち着くものなのだろうか・・?
「俺の記憶の中には一人の小さな女の子が居るんだ。名前も何もわからない。でもいつも俺の後ろをトコトコ付いてくるんだ。本当に可愛い女の子。」
私の記憶の破片には男の人がいる。
でも豹みたいに良い物じゃなくって・・・とても怖い物・・。
「その女の子がな・・・綾香と似ているんだ・・。」
そうかだから・・・
私の名前をあんなにも切なく読んだのね。