君だけを……。



粘って聞き出そうてしたけど、やめた。


純が辛そうな表情をしたから、これ以上聞かなかった。



このまま、他の誰かを愛し、付き合い、結婚する。


それを哀は望んだ。



今、哀が俺を好きだとしても、離れてしまえば忘れるかもしれない。


会わなければいつか忘れてしまうだろう。



ずっと一緒にいたくて、自分の気持ちを伝えなかった罰なんだ。




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