*春待つ疑問符*
「片瀬 比呂くん」
「はい。」
少し照れながら返事をしたヒロくん。
後ろの席ではヒロくんのお父さん、おじいちゃんおばあちゃんが、ヒロくんの黄緑色のランドセルを目印に、ヒロくんに注目していた。
ヒロくんちは高校生のお兄ちゃんを除く、この4人暮らしだ。
お父さんは隣街の新聞社に勤めている。
お兄ちゃんは高校で野球をしている。この小さな街じゃ野球ができないから、ヒロくんのお兄ちゃんは中学生でこの街を出た。
ヒロくんは、いつかお父さんが書く、お兄ちゃんの活躍記事のために、毎日、新聞のスポーツ欄を欠かさず読んでいることを僕は知っている。
「はい。」
少し照れながら返事をしたヒロくん。
後ろの席ではヒロくんのお父さん、おじいちゃんおばあちゃんが、ヒロくんの黄緑色のランドセルを目印に、ヒロくんに注目していた。
ヒロくんちは高校生のお兄ちゃんを除く、この4人暮らしだ。
お父さんは隣街の新聞社に勤めている。
お兄ちゃんは高校で野球をしている。この小さな街じゃ野球ができないから、ヒロくんのお兄ちゃんは中学生でこの街を出た。
ヒロくんは、いつかお父さんが書く、お兄ちゃんの活躍記事のために、毎日、新聞のスポーツ欄を欠かさず読んでいることを僕は知っている。