プラトニックラヴ~大切な人々へ~

暴力、家出!

 眠りについて朝起きる毎日の繰り返し。
 毎日起きるたびに思い出す。あの事を。
 あの思い出を!毎日思い出してしまう

「お早う。今日も夢で見たよ」

「今日もですか?」

 拓哉が聞く

「ああ。前に進まないといけないのにな」

「でも忘れちゃったらそれまでですよ」

「ああ。決して忘れない!!決して!!」

「僕もです」

「忘れる事なく前に進もう」

「ええ」

「今日は冬実の命日だな。裕美の墓参りもかねていこう」

「ええ。御母さんも冬実も喜びますよ」

「じゃあ行くか」

「ええ」

「よし。出発だ」

 家を出る二人
 
「祐美!朝よ起きなさい!!」

「祐美の奴まだ寝てるのか??おい!!コラ!祐美!いつまで寝てるんだ!!
起きろ!」

 叫ぶ父親

「あなた!!」

 母が言う

「くそ!!こら祐美!!いつまで寝てるんだ!!起きろ!」

 部屋に入り髪を引っ張りベットから落す

「痛い!!痛い!!離してよ!!!何でこう乱暴なの!!」

 振り払い言う

「お前がいい加減に生きてるからだ!!」

「そんなの関係ないでしょ!!」

 私は怒る

「うるさい!子どもは親の言う事を聞いていればいいんだ!」

 父は私の顔を殴る

「痛い!!ちょっと!!何で顔を殴るの!!」

「お前が言う事聞かないからだ!!」

「なんでお父さんはいつもそうなの??ねぇ何で?」

 私は怒る

「ちょっと!朝から何やってるんですか!?」

 母が怒る

「こいつが言う事聞かないからだ!!」

「乱暴は辞めて下さい!!」

 母が怒る

「お前は高校2年にもなってなんなんだ!!その髪の色は!!」

 父が怒る

「お父さんには関係ない!!着替えるから出っていって!!」

 怒る

「なっ!まだ話は終わってないぞ!!」

「はぁ。もううるさい!やっばい遅刻する!!いってきます!!」

「待て!!まだ話は終わってないぞ!!」

「学校に遅れるよ!!」

 私は怒る

「学校は休めばいい!!」

「むちゃくちゃ言わないで!!」

「うるさい!!」

 父は私の顔を殴る











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