【黄昏の記憶】~ファースト・キスは封印の味~
「あははは……」
と、全てを冗談にしたいと切に願いつつ、
乾いた笑いを浮かべていたら、突然体がフワリと浮いて全身見事に固まった。
ベッド上、三十センチ。
フワリ、フワフワ。
重力なんて何のその。
私は、空飛ぶ妖精さん?
と、危ないほうに思考が逃げかけて、必死に気を取り直し、晃一郎の方にキッと鋭い視線を投げる。
でも、晃一郎は動じるそぶりもなく、むしろ楽しげに、ベッド脇のパイプイスに鎮座したまま両腕を組んでうんうん頷きながら、
なんと超能力講釈を始めた。