意地っ張り少女の恋愛事情
…何見てんだろ…変なあたし…見とれるとか無い無い
軽く首を左右に振る。
伸びかけたラーメンを啜りながら楓たちの口論に耳を傾ける。
「もぉーおばあちゃんじゃないってばー!!」
「ウソつけ楓。肩こりとか13でありえねーって」
ムスッとした楓とニヤニヤ楽しそうな悠馬
…ホント悠馬って
『ドSだよね/だよなぁ』
…?!え??
反射的に恭弥を見る。
「やっぱそう思うよな?」
にこやかにこちらを見て言う恭弥。
ちょっと反応にこまり「そだねぇ」ってあからさまに変な答え方。
…なんではもっちゃうんだろ…もぉ
なんだか恥ずかしくなっちゃってまともに顔が見れない。
斜め下を見て気にしないようにしながら給食を食べ終えることにした。
「結ぃ~悠馬を何とかしてー!」
「へ?!…あぁ…ガンバっ!」
…ヤバいすっかり忘れてた
「えー結の白状ものぉ~~!!」
ぷりぷり楓が怒る。
…だってあたしに関係ないし…もとはあたしのせいだけど…
「悠馬ほどほどにしとけって。な?」
恭弥がフォローに入る
…ふぅん…なんだかんだでフォローするんだ
「わーったよ。ハハ」
なんだかんだで悠馬は恭弥の言う事は機嫌によるが聞く。
今日の給食いつもよりも賑やかで楽しかった。

そのあとは何もなくいつも通り賑やかで楽しく一日が終わった。

…あしたもアイツと話せるかな…
「って何思っちゃってんの!!」

波乱の歯車は動き始めたばかり
絡み合う歯車は
少しずつ
何かを絡めながら

回り始めたのだった



< 4 / 9 >

この作品をシェア

pagetop