年の差12の片思い

次の日の朝。

「うわ、やばっ・・・」

まぶたが相当腫れてる。

「だめだなぁ・・・やっぱだめだ・・・」

また涙が出てきた。
何でだろう。どうして?

「先生のせいで・・・
 涙腺緩みっぱなしだよ・・・」

涙を拭って、準備を終わらせた。

「おは・・・どーしたの、奈々!!」

瑛莉のその声に皆が反応してた。
皆びっくりしてる。多分。
「いや、なんでもないよっ」

私は隠そうとして、声が震えた。

「・・・そっか・・・」

瑛莉の何も聞かない優しさが、
また私の涙を誘う。


学校では泣かないって
決めてるから。
みんなの前では、
笑顔で居たいから。

瑛莉ごめんね。
本当にごめん。

今は、言えないよ・・・

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