野薔薇の恋
「こんばんは。
今日は嬉しかったです。
まさかあの誰もいない夜桜の下の中庭で、私の手をギュッと握られるなんて。
創一さんと過ごす時間は、いつも夢のようで、すぐに時が経ってしまいます。
創一さんの手はとても温かくて、大きく感じました。
今日のことは日記に書いておきます。
日記は私の生きた証です。
入院してからずっとつけています。
ドーナッツありがとうございました。
例によって病室の皆で分けて頂きました。
とても美味しかったです。
どうか気を使われませんように。
春海」