守るべきもの
「私は、寺島さんが好きでした。でも、寺島さんは後藤先生が好きだったんです。」


ここで、美音が鼻をすすった。


「寺島さんに、協力してほしいって、言われて協力しました。」


「なんで、後藤先生以外に4人も?」


「私が、キライな人達だったので、寺島さんに頼んだんです。」


修平は、拳で壁を叩いた。


「キライだから、殺してもらった? 人の命を何だと思ってるんだ!!」


「だって、後藤先生ばかり褒められるんだもん。可愛くて、仕事も出来て恋人もいるなんて、不公平じゃないですか!」


美音が子供のように大きな声で泣いた。
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