彼と彼女と彼の事情
そんな隼人の仕事ぶりを聞きつけ、近隣市町村からも口コミで次々と依頼が来るようになった。
事務所の電話は、ひっきりなしに鳴り続ける。
以前は泣き寝入りが多かったけど、法的に解決しようという空気が出てきた。
川島さんと二人で始めた事務所も、今では事務員を雇うまでになった。
「最初は仕事があるか不安だったけど、今は多すぎて対応できないほどだよ」
と、電話越しで笑う隼人。
「でも……」と続ける。