愛を餌に罪は育つ
私は包み込むように秋の体に腕を回した。
凄く優しい人だから、きっとたくさん心を痛めているに違いない。
他人の事でも自分の事の様に感じ、考えられる人だから――。
「理由はどうであれ、死を選んだのは彼女自身なんだから秋のせいなんかじゃないよ」
『――あぁ』
「秋が責任を感じる事なんてないんだよ」
秋は私から体を離すと鼻と鼻が触れそうな程の距離で微笑んだ。
まだ慣れないこの距離に、私の心臓は煩く暴れ始めた。
『美咲』
「な、何?」
『愛してるよ』
ッッ!?
鏡を見なくても顔が赤くなっているだろうと思う程、顔がカッとなり熱くて堪らない。
顔を反らしたくても秋の綺麗な指が許してはくれなかった。
『今すぐ食べてしまいたいが、今はこれで我慢するとしよう』
そう言ってやんわりと触れ合う唇。
激しさを増していく口付けは私の全てを溶かしていくようだった。
凄く優しい人だから、きっとたくさん心を痛めているに違いない。
他人の事でも自分の事の様に感じ、考えられる人だから――。
「理由はどうであれ、死を選んだのは彼女自身なんだから秋のせいなんかじゃないよ」
『――あぁ』
「秋が責任を感じる事なんてないんだよ」
秋は私から体を離すと鼻と鼻が触れそうな程の距離で微笑んだ。
まだ慣れないこの距離に、私の心臓は煩く暴れ始めた。
『美咲』
「な、何?」
『愛してるよ』
ッッ!?
鏡を見なくても顔が赤くなっているだろうと思う程、顔がカッとなり熱くて堪らない。
顔を反らしたくても秋の綺麗な指が許してはくれなかった。
『今すぐ食べてしまいたいが、今はこれで我慢するとしよう』
そう言ってやんわりと触れ合う唇。
激しさを増していく口付けは私の全てを溶かしていくようだった。