愛を餌に罪は育つ
恥ずかしさのあまり俯いていると、ハイヒールを履いた女性の足が目に映った。


この足元――。



「ナンパなら他でしてもらえますか」



急いで顔を上げると、そこには怖い顔をした梓が立っていた。


それも腕を組んで仁王立ちして。


私は慌てて口を開いた。



「ち、違うの!!ナンパじゃないのッッ!!」

「えっ!?ナンパじゃないならなんで俯いてモジモジしてたの!?」

「いやっあ――えと、私が一人で恥ずかしくなっちゃって――それでその――――」



身振り手振りで説明しようとしている私を見て、宮沢さんがお腹を抱えて笑い出した。


その姿を見て眉間に皺を寄せる梓。


私は更に恥ずかしくなってしまい、何も言えなくなってしまった。



『ごめんごめん、可笑しくてつい。いい友達だね』

「そうなんです、友達の梓です」

「――どういう関係なの?友達?」

「あ、うん。宮沢 翔太さんって言うの。勘違いさせちゃってごめんね」



安心した様に肩を落とし、梓は宮沢さんに頭を下げた。



「失礼な事言ってすみませんでした」

『いいよ、気にしてない。だから頭上げてくれないかな』






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