10年越しの恋
部屋へ戻ると寝起きの浩一が、コーヒー豆をドリップマシーンにセットしているところだった。

「おはよ~ どこ行ってたの?」

「あ~ ちょっと電話。浩一寝てたから。起こしちゃ悪いなって。外で話してた。朝ご飯作ろうか? 冷蔵庫なんかある~?」

私は動揺を隠す為に冷静になる為に、その場を取り繕おうとしていた。

「やっぱり独身男子~ ろくなもの入ってないよ」

自分でも上滑りする一方的な会話を感じていた。
でも、決めたんだ。

「う~ん これだと目玉焼きと簡単なサラダしかつくれないよ。いっそまとめちゃって野菜炒めとご飯でどう?」

「いいね~。じゃあシャワー浴びてくる」

背中越しに浴室へと入っていった浩一の気配を感じながら私は朝食を作った。

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